プロ野球の「ゲーム差」や「マジック」ってなに?
こんにちは、ユキツーです。
本日はプロ野球に関するお話です。
野球観戦に興味を持った女の子から質問されたので簡単に解説していきます。
堅苦しい言葉は使わないつもりですので「厳密に言えば違うぞ!」というお叱りはご勘弁を…
さて、早速説明に入りたいところですが、その前に今年のプロ野球がめちゃおもしろいことになっています!
(下の***で囲まれた部分の文章を理解できる方は今回の記事は不要です。)
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本日令和3年10月18日現在(試合前)、セリーグはスワローズと阪神の一騎打ち、パリーグはロッテとオリックスの一騎打ちとなっています。
セリーグは前半戦首位を独走していた阪神にスワローズと巨人が追いつく形となりました。10月に入りこの3チームのデッドヒートが期待される中、巨人のまさかの10連敗。優勝争いはスワローズと阪神に絞られるという展開です。
パリーグは首位オリックスと2位ロッテとのゲーム差は0.5。残り試合数がロッテの方が多く、2位のロッテにマジックが点灯しています。異例の2位チームのマジック点灯。盛り上がらないわけがないですね!
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プロ野球の優勝あら争いの話をするときに必ず出てくるのが「ゲーム差」や「マジック」という言葉です。
これは専門家だからではなく、職場の同僚との会話でも出てきます。
ぜひ、この記事で理解してプロ野球の優勝争いトークを楽しんでください。
まずは「ゲーム差」についてです。
ゲーム差は簡単に言えば”勝ち星の貯金の差”です。
例えば、、、
Aチーム5勝0敗で貯金は5、Bチーム0勝5敗で貯金は−5。
この場合は貯金の差が10になります。
ゲーム差はこの貯金の数字を半分にした数になります。
この例の場合は、ゲーム差5ということになります。
現在パリーグの優勝争いをしている2チームで見てみると、
首位 オリックス 67勝54敗18分 貯金13
2位 ロッテ 64勝52敗19分 貯金12
となっています。貯金の差が1なのでゲーム差は半分の0.5となります。
え?引き分けは関係ないの?と思う方もいるかもしれませんが、ゲーム差に関しては引き分けは関係ありません。
次は「マジック」についてです。
このマジックはなかなか難しいのですが、簡単に言えば”あとどのくらいで優勝が決まるのか"という数字です。
(マジック0が優勝です。)
マジックの数字が減る条件は、マジック点灯チームが勝つかマジック対象チーム(ほとんど2位のチーム)が負けるかです。
マジック1(M1)の場合は、上の条件のどちらかで優勝が決まるということです。
引き分けでもマジックナンバーが減ることがありますが、それは勝率も含めた計算が必要になりますのでここでは省きます。
実際の例を見てみましょう。
現在のセリーグで見てみます。
首位 ヤクルト 71勝47敗17分 貯金24 M4 残り試合数8
2位 阪神 73勝55敗8分 貯金18 残り試合数7
おさらいですが、この場合のゲーム差は「 」ですね。お分かりですよね?
そうゲーム差は「3」です。
では、マジック4(M4)とはどういうことでしょうか?
先ほど紹介したマジックナンバーが減る条件に当てはめると、
この理の試合でヤクルトが勝つか阪神が負けることが4回あればヤクルトの優勝ということです。
例えばヤクルトが残り試合全敗したとしましょう。すると、、、
ヤクルト 71勝54敗17分 貯金17 になります。
阪神が残り試合を4勝3敗で終えると、、、
阪神 77勝58敗8分 貯金19 となります。
この場合はゲーム差「1」で阪神が優勝ということになります。
マジックナンバーが減る条件を満たすのは阪神の3敗(マジックが3減る)だけですのでヤクルトのマジックは0になりません。
では、ヤクルト全敗で阪神が3勝4敗だとしたら…?
ヤクルト 71勝54敗17分 貯金17
阪神 76勝59敗8分 貯金17 となります。
貯金が同じなのでゲーム差は0です。
プロ野球の順位は最終的には勝率で決まりますので、この場合は引き分けの多いヤクルトが優勝ということになります。
(引き分けは勝率の計算上、試合数には含まれないのです。)
この場合はマジックナンバーが減る条件を満たすのは阪神の4敗(マジックが4減る)ですのでヤクルトのマジックは0になるというわけです。
お分かりいただけましたか?
結局はヤクルトが残りの8試合で4回勝てば、阪神が全勝しようとヤクルトが優勝といういうことです。
ちなみに今年のパリーグは2位チームにマジック点灯しています。
残り試合数が関係していますが、その説明はややこしいのでここではしません。
そのくらいおもしろい展開になっているということです。
ここまで分かりやすく「ゲーム差」と「マジック」について説明したつもりです。
詳しい説明はしていませんのでその辺りはご理解ください。
今回説明したことくらいの知識でも、職場でのプロ野球トーク程度なら余裕でついていけます。
いよいよ今シーズンも大詰めです。皆さんでプロ野球を楽しみましょう!